さて、「すかたん」とは純粋な大阪弁（関西弁ではない）で、親しみを込めた
ドジっ子のことを意味します。
例えば試験で誤った項目を選ばなあかんのに、正しい項目を選ぶというドジ
が後でみんなに知れた時、
「自分なぁ、そないなすかたんしとったら大学うかれへんでぇ」と云う感じ。
また、ええ年して競馬に突っ込んでおけらになったのが嫁ハンにばれて
「あんたがそないなすかたんやったとは知らんかったわぁ」とかね。
だいたいニュアンス分かりまっか？

すかたん組のネーミングヒストリーは以外に新しく、隼小僧君がこの
グループにかたりだした頃、おふざけで「○○○○組」とか言うてたやんか？
自分としては○○と関連ある名詞が出てくると、○○を連想して我に還りそ
うな気分やったので、ここは一発グループ名を打ち出して結束を固めなあか
んと感じた訳ですね。
そこでＢＭＷ買うたことを大阪のおかぁはんに話したとき、「あんたええ年
していつまでもすかたんしとったらあかんでぇ..」と突っ込まれたのを思い
出し、どうせならトコトンすかたんやってもたろ！とこのネーミングにたど
り着いた訳であります。
熊本のメンバーがすかたんやった訳ではあらへんので、念のため。

次に、我々のグループの生い立ちですが、
思い起こせば９５年６月、○○○熊本の○○○店長にそそのかされ？熊本県
二輪車安全運転普及協会主催の「限定解除事前準備特訓」に出席した素人の
組長でありました。これを受講すると事前審査省略になります。
会場の熊本県運転免許試験場に着いてみると､練習用の古臭いGSX等を販売店
のおっさんが並べているなか、ひときわきれいな７５０ニンジャをトランポ
から降ろしている兄ちゃんがおりました。「ええなぁ、あれも練習用やろう
かいな？」と見てたら、いきなりエンジンかけて暖気など始めたではあーり
ませんか。そうです、お察しのとおり若き日のまっちゃんだったのです。
後で判ったのですが免許取得前に玉名の○○モータースでニンジャを買うて
しもうておったのですねぇ。

さて、練習が始まると、何とそのひょろっこいあんちゃんがピカピカニンジャ
で参加しておるではありませんか？うわぁ気合入ってはりまんなぁと、最初
に話したのがまっちゃんだった訳です。
その時点で言葉を交わしたのは、きよっちゃんと休業中のXLH883君だったの
ですが、基本的遭遇はまさにこの講習会だったのです。
受講後、我々は週二回、火・木、火・木と限定解除審査をひつこく受け続け
たのですが、一人異色の受験生がおりました。
スーツの上着を脱いだだけでネクタイはＹシャツに手繰り入れ、足元はパチ
モンのスニーカー、更にメットは大パチの安物をスプレーでブルーに塗った
ヤツ。あいつは舐めとるでぇと口もきかんやったのです。

それに比べて姑息にも体育会系を装い、教官様の印象を良くしようとした
我ら四人は乗車時の「よろしくお願いいたします」から確認発声まで待機所に
まで聞こえるような馬鹿声で臨んでったという情けなさ。そのおかげか、四
人は年の順に、つまり私から合格していったんですねぇ。
その私が合格した四回目の試験日、私と一緒に受かったなかに、先のパチ物
尽くしの若僧がおったのは驚きでした。まっちゃんはあんなんに先を越された
のが悔しゅうて堪らんと地団駄踏みまくっておったんです。

話進んで確か７月のある日曜日、合格日に発注したＴＤＭに乗り、○○○に
乗り付けた組長の目に入ったのは、あの時のパチ物尽くの小僧がクシタニの
皮パンにブーツ＋ＧＷのジャケット＋ＲＲ３のメットで小生意気にもＺＺＲ
1100で赤男爵におるではありませんか！なぁんや正統派やんと軽々しく声を
かけ、その日早速南阿蘇を爆走したのでした。
もうお気づきですね、今はモンスター使い、見かけは好青年のやなぼんとの出
会いはこのようにコミカルかつドラマチックでありました。

以上が「すかたん組」発祥の荒筋でございました。ああしんど。