無何有の郷−まほらま・まほろば−

2004/05/5〜7  Produced by shou1

 
<再び未知国へ>

作戦計画日がとんでもない荒天で追加の休みまでとり、日延べした作戦は、“明日香村探索”。

2004.05.05新門司港17:30発の船で向かう。
待てずに朝からはじめた旅の準備はすぐ終わり、することがない昼の長いこと。
待機する紅号を何度も見に行くのであった。

05.05 14:00

GWで暫く帰省した福岡を発つ。

紅号は再び未知との遭遇を求めてメインスイッチをON。まずは新門司港へ。

長い旅が始まる。
 

<順風満帆>

05.05 18:30

天候回復を狙った作戦は、見事、功を奏して
紅号を乗せた船上から見事な夕焼けを見る。

順調な滑り出しだ。
瀬戸内海から望む故郷、九州の地に日が
落ちようとしている。

天候回復を待つために2日間も家の用事と
嘘こいて休みをもらって、ホントーーに
良かったと思う。罪悪感吹き飛びー。
 
 
<道、未知也>

2004.05.06 05:30

船は12時間のやさしい旅を終え、大阪は泉大津へ。朝飯はどうするか、ゆっくり考えよう。

大阪の道は、地元の人も解らないほどの迷路。いい所がみつかるかなー?

ネットで事前に調べたところ、今年3月末に完成した“南阪奈高速道路”、
まだナビや地図で出てこないが、明日香を目指すには最適ルートのようだ。
 
05.06 06:30

ターゲットの補足に時間をかけたくないので、その“南阪奈高速道路”を
通ったら・・・、もう明日香村の目の前、橿原だ(@_@)。
通る車もなく、紅号は翼が生えたごとく馳せた。

さらに明日香村へ向かうにつれ、なにも無き道。

朝飯の店など望むべくもない。仕方なく橿原から奈良方面へ。

05.06 07:30

すき屋丼で朝定にありつく
 
 
<計画修正>

05.06 08:20

明日香村案内の看板を眺める、まだ朝の8時20分。

泉大津から都市高速・堺泉北道路ときて、
今年3月末に完成の南阪奈道路を走ったら、
2時間チョイでついちまった。
朝飯と休憩に1時間使ったので、正味実走1時間。
大阪の下道を走ると、
何時着くかわからない状態なのに・・・。

一般道路の計画は、もっとしっかりやって
ほしいものだ・・・と思いつつカメラを取り出す。

それがどこかも知らないまま、橘寺を
バックに記念撮影。
 

05.06 09:00

予定の民宿に紅号を預け、明日香村探索
シャトルに自転車拝借。
ココでとんでもない事態発覚。
昼過ぎから楽しむつもりの温泉施設は
本日休館!、えーっ、そこを狙って
すぐ横の宿を選んだのに(ToT)。
計画の大幅修正がいる。
取り合えず高松塚古墳に行ってみる。

09:20

「エートネー、誰かわかんないけどォー、
とっても偉い人のおはかなんだってぇー
・・・」小学生に混じって先生の案内を
しっかり聞く。高松塚古墳。フムフム。
 
10:00
 
文武天皇陵を回った後中尾山古墳へ。

マイナーだけどこっちのほうが緑がきれい。
 
11:20
 
いにしえ人の賜りし銘酒「右近橘」、
みんな知ってるよね〜、ここに来たら、
全員必ず寄る義務がある脇元酒造。

うまいんだよこれがまた・・・。
 
11:35
 
鬼の俎(マナイタ)、鬼の雪隠(セッチン)、
巨大ウ●コの化石があるかとひやひや
したが、実は古墳の残骸だって。

なーんだ。
 
12:00
 
やっと来た亀石。
ホントは蛙じゃないかって話もある。

んー、かもね。

あちこち小学生が蹴飛ばしてたけど。
ダイジョーブか?
 
 
<川原寺>

05.06 12:30

何という青空。
いにしえの古寺“川原寺跡”で木陰を借り昼飯。
“めんどや”で柿の葉寿司、脇田酒造で銘酒右近橘、
コンビニでマグナムドライを調達、
おそらく対費用効果5倍の良い気分(^o^)。
最高の屋外レストランだ。

ちなみに柿の葉ずしは食べ方が不明。
わからなくて半分まで柿の葉っぱも
一緒に食べたが、どうも変?。
・・・残りは、はがして食べた。

(後で民宿の奥さんに話すと精一杯の
ウケを頂いたが・・・)

一応おなかはダイジョーブ。
今もって不明、というか調べたくない。
 
14:00
 
橘寺である。
聖徳太子様ご誕生の、ありがたい寺。

この人がいなかったら、
日本なんてなかったかもね。
 
中庭にあった石造物“二面石”は、
右がよい心、左が悪い心という人の
心を表したものらしいが、小生の場合、
「すけべの心」「酔っ払い心」等々、
少し足らないな〜。
15:00
 
石舞台古墳。まあこれがメインらしい。

周りは広い芝生の公園で、伽藍を模した
大きな休憩場所が作ってある。
2組ばかりカップルが寝転んで
人の目もはばからぬ行為を・・・。

だからほかの人は日差しの中で休憩。
俺は堂々とその真ん中に座ってやった。

ホレホレモットヤレー。
 
15:45
 
ホントは行くつもりがなかった岡寺。
長い坂を汗をかき来たら600円の入場料。
当然遠慮した。

とりあえず写真1枚。
 
16:00
 
酒船石。
難なのか不明らしい。
酒を造ったとかいや薬だとか、
拝火教の聖台だというものまで。

ゾロアスター教ねぇ〜??。
 
 <一般大衆>

橘寺、石舞台遺跡、岡寺、回り回って
16:30県立万葉博物館、花の展覧会
入場600円より、出店の“あすかたこ焼き
400円”が気になり、フラフラと・・

エ、売り切れ(ToT)。

しかたない生ビール500円で許してやる〜(^o^)。

なんだこりゃ?
珍しく撮影を許してくれた飛鳥寺内部。
国内最古の大仏は大火に見舞われ回りの
ものは全て焼け落ちてお一人だけぽつん
と座っていたらしい。

もっとも飛鳥寺跡は発掘されるまで、
なーんにもない原っぱだったらしい。

16:40

さて、自転車めぐりもそろそろ飽きて、
一杯やりたくなった。
17:00
 
明日香村で一番気に入った石、ホント
マイナーで案内にもない、ただの2m
くらいの石を立ててほんの少し輪郭と
目を削ったくらいの石仏“みろくさん”。
地元の言い伝えでは、お参りすると
病気が治るそうな。ありがたや。

ん、ん、似ている!・・・
なんと我が弟ではないか!

こんなところで何してんだオイ(^O^)/。
 
17:30
 
てなわけで、夕方となり、ネットで調べたメシ屋はどこも観光シーズン明けの休日でご閉店。
裏道のお好み焼き屋は近所のおばさんらがたむろしていた。何故かBGMは長淵剛?。

悪い予感を覚えつつビールを飲んでると、九州人が珍しいらしく盛んに話しかけてくる。

そのうち「あんた長渕剛に似てる〜」などど!。俺は大嫌いなの!。
ホウホウノ態で逃げ出した。
 
 
<DNAの媒体>

遺跡や、史跡だけでなく、何かが気になっていた。
どこにでもある田んぼ、水路、草っぱら・・・。
その横をママチャリ自転車で走ると
イイ気持。何故だ?。

あいにく、観光ピークあけで、メボシのネット
おすすめメシ屋はほとんど休み。
仕方なくコンビニで弁当買出しの帰路で
見た夕焼け!。・・・これだ!!。
どこでも見るような当たり前の山河、
家、道が見事なシルエット。

自転車を止めた坂道で、ふと見ると
若い二人が車の中で肩を寄せる。
女の子はウットリと夕焼けを見て
微笑んでいる。
野郎はヤッタリとニンマリその肩を抱く。
やはり、・・・そう使うかー(^o^)。

日本人のDNAは夕焼けが媒体らしい。
 
 
<熟睡エリア>

05.07 06:00

目が覚めると既に6時、実によく寝た。散歩に宿を抜け出す。
普通、宿の人はかなり早く起きると思いきや、まだまだ起きる気配なし。

周辺の道も人影はまったくなく、朝日と風だけが元気だ。
少し歩くと村を見下ろす高台へ出る。

“よく眠れるエリア”ってあると聞いたが、こんなところかな〜?(^.^)。
村中がぐっすり眠っているみたい。

朝風峠まで行けるかな?
 
<日常へ>

08:30

宿を出発。飼い犬はついに小生に心を開いてくれず、最後まで見ると吼えた。
キトラ古墳に行ってみるが、時間が早すぎて開いていない。
 
09:00

甘粕丘の川原展望所でまほろば国を展望。

蘇我氏の本拠地は、明日香の地から遥か
世界中を望もうとするかのようであった。
 
10:30

国立飛鳥博物館をみて、紅号は“その国”を後にした。30分も行くと、
まさに夢のごとく、トラックが往来する交差点を走っている。

なぜかほっとしている。昨日入り損ねた温泉の代わりでも探そう。

昼飯はR369を名阪国道へ抜ける途中のセルフうどん屋。
沢山のトラックが止まり、店員も客も忙しそう。ああ無事現代に戻った。

これで今回のまほろば国探索報告は終了する。

紅号の本能GPSは名阪国道針インター付近を感知、目指す現代に向けスロットルオン!。

以上。
  
 
<まほろば後-山中湯有>

05.07 13:00

真面目に帰るつもりの名阪国道、壬生野IC
から水口に抜ける広域農道
(単車専用高速道)で地図をチェック
していると、「・・・あれ、何か・・・
オンセン?カモシカ?・・何だろ?」
とたどり来た、“かもしか温泉”。
滋賀と三重の境にある国民宿舎は
美しい川と一帯の芝生に囲まれ、
良質の湯が沸く。
どうしても紅号がその川辺から離れない・・・。

ああ仕方ない、単車は主人に似ると言う。
(良く聞くよね^^;)
・・・で、いま一フロ浴び、浴衣で芝生と
野洲川のせせらぎを見ながら、ビール。

罪悪感は青き空に消える。
ついでにこの芝生、キャンプOKの情報。
ヤッタ!。夏のキャンプツーリング候補地だ。
 
 
<まほろば後-野津逍謡>

山あいの朝、まだ日差しはないが
澄んだ青空。川のセセラギが聞こえると、
気持がゆっくり澄んでいき、落ち着くなー(^_^)。

芝生に出てみると少し寒いくらい、
放射冷却かな。パックコーヒーを煎れ
06:30時開始の朝風呂を待っている。

ここはぼーっと川を眺めるのに最適だ。
さて、いよいよ旅は終わり、
今日は午前中に岐阜へ帰り、
昼からは明日の仕事の資料作成だ、
こんな言葉使いたくないな〜(>_<)。
 
 
<まほろば後-鈴鹿SL>

05.08 09:00

R477で四日市へ、通称鈴鹿スカイライン。
抜けるような青空へ紅号は最後の
アプローチに向かう。

出きるだけ早い岐阜到着を狙う。
 
 
<まほろば後-時差ボケ>

かなりゆっくり走ったつもりだが、岐阜基地まで3時間かからず11時過ぎに到着、
とりあえず部屋へ荷物を放り込み、仕事へ向かう。

紅号の移動した距離は物理面と時間面とで大きくくい違い、小生の体内時計は時差ボケがひどい!。
これから行う作業が苦痛で憂鬱なのは、きっとそのせいだろう。
なんせ1500年の時差だから(^_^;。

いずれにしろ今度こそ作戦の完了を告げる。以上。